強い組織では、情報の分断がなく隅々まで思想が統一されている

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徒然日記
強い組織の作り方

かつてかかわった企業で、驚くほどトップの思想が若手社員隅々にまで浸透していた組織が2社ある。トップの考えを理解し、それを実践しようとしている社員たちを見て鳥肌が立ったものだ。逆に、組織で情報の分断が起きると、その結果、組織は衰退する。経営トップと幹部層が共有している情報を組織構成員に伝達することは、トップと幹部にとって、最も重要な仕事だ。

本来の組織の強みは、個人より大きな事業を成せること

本来、組織の強みは、「個人の強み弱みをメンバーで補完し協力すること」で、その結果、個人より大きな事業を成せること、だ。

人によって、得意不得意は必ずある。几帳面で細かいことに根気よく取り組める人、相手の心をつかむプレゼン能力がある人、なによりモノづくりが好きで熱中して取り組める人・・・。個人にはそれぞれ得意なことがある。それを集めて大きな力に変えていく。自分に苦手なことをがんばるより、それが得意な人がやればいい。その結果、より大きな成功に到達できるのが組織だ。

組織としてうまく機能させようとすると、いかに経営層・幹部が考えていることを、リーダー、そしてその先の社員に届けるか、「情報」「指示」の届け方が非常に重要になる。また、誰に何を任せるかも大切だ。

身体は、心臓から血液を送り出し、隅々の細胞に届けることで健康を維持している。組織も同じ。

人間の体を思い出してほしい。人間の体を維持するために、心臓は、細胞に必要な酸素と栄養分を供給した血液を送り出す。その血液は大動脈を通り、毛細血管を通ってからだの隅々に送られる。その結果、人間の生命が維持される。もし心臓がポンプを役目を果たせないと、たちまち人間の命は失われる。

組織もこれと全く同じだ。経営層・幹部が心臓で、組織を維持するために必要な情報を出す。リーダー(大動脈)は、各メンバーに必要に応じた情報を出す。その結果、末端まで重要な情報と指示が共有され、組織として機能する。

会社が進むべき方向、何を目指すのか、今何を優先するべきか、その中で自分は何をするべきか。それが見えていない組織は、末端まで血が届かない不健康な状態なのだ。いや、組織の命さえ危ない。

また、このような場合、組織員が日々、見て感じている現場の情報が上にちゃんと上がっていかない、ということも起こっている。そのため、経営陣が正しく物事を判断できるための情報がないまま、大きな決断を成されていくことになる。

「会社が進むべき方向」を社員に伝えることは重要

会社が進むべき方向を指し示し、それを理解した社員が実働部隊として動く。その情報や指示がないと、組織幹部と社員の間で、情報や行動の分断が起きる。組織として力を合わせて一丸となるべきタイミングで、一部のメンバーだけが大切な情報を共有し、社員には届けられない。極端な例になると、社内から情報伝達がなく、プレスリリースが出て、「えっ?そうなの?知らなかった!」ってことで社員もびっくりという、「情報の逆流」が発生する。

そうなると社員の士気が下がり、疎外感が出てしまい、「一生懸命やる意味」が見えなくなる。どこに向かって走っているのか?何を目指しているのか?誰が何をしているのか?まったく見えないものになってしまう。そうなると、目隠しして走らされているのと同じ状況。

そのような組織だと、リーダーが部下に対して、会社の方針も何も語ることができない。その結果、リーダーがリーダとしての役目を果たすことができなくなる。もうこうなると、まったく組織としてのまとまりがなくなり、個人が同じ場所で仕事しているだけ、という状態だ。

そうなると、優秀な社員から辞めていく。心臓となる幹部が十分な情報や指示が出せず、リーダーも社員も求められた役目を見失ってしまう。その結果、組織は活力を失い、元気な競合他社に追い抜かれる。優秀な社員から辞めてしまい、売上確保もむつかしくなる。組織は人で成り立っている。優秀な人材が残らない組織は、生き残れない。

組織に血を通わせる方法

組織に血を通わせるためは、1.経営陣が指針を決め、2.執行役員・部門長が行動計画に落とし、3.PDCAを短期で行いながら、4.プランの見直ししていくことが必要だ。

経営陣が指針を決めても、それが共有されないと意味がない。きちんとその指針を各部署の役目や業務に落とし込んで、だれがいつ、どう行動するかを決める。 それがないと、なんのために、いつ、何をすればよいか、誰も判断できないからだ。

そして、各メンバーの目標とスケジュールを明文化して、みなで共有することが必要だ。それがいわゆる行動計画で、この存在があって初めて「誰が、いつ、何をするか」の全体像が明らかになる。 トヨタ自動車では、必ずこれをA31枚にまとめて、明確に誰でも理解できる仕組みを作っている。これがあの組織力の強さを生んでいる。 誰にも理解できるようにまとめて、情報を共有する。これがあるから、「Aさんは今忙しいはずだから、ここはサポートしてあげよう」などという相手をサポートする文化も生まれてくるのだ。

また、これがあるから、「今、自分がこれをやることが、次に◎◎さんの仕事につながっている。ちゃんと、スケジュールに合わせてやらなきゃだめだな。」という責任感が生まれる。それを俯瞰して、問題があったらそれを正して、計画を進めていく。それが、リーダーに要求される能力だ。

参加メンバーは、それぞれの範囲で、責任とともに権限を与えられる。責任と権限は表裏一体。責任はあるけど、権限はないのはダメ。

こういった情報の連携ができてこそ、強い組織が生まれるのだ。

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